前回からの続きです。
DVDを停止したユウジさんは 
	「どうするメシ?俺久しぶりに松屋行きてえんだけど」と私に問いかけ、薬のせいなのか、それとも先程までの映像の所為なのか私はろくに思考もできないまま 
	「別に良いですよ」と答えていました。 
	それを聞いたユウジさんは「んじゃ行くべ」と立ち上がり、部屋を出て鍵を閉めながら携帯で 
	「おう、俺だけど。今何してんの?あ、そう。メシまだ?んじゃ今からヒロと○○駅の松屋にメシ食いに行くけど来れたら来いよ」と誰かと話していました。 
	先程の「カヨも誘うか?w」は冗談だと思っていたので、私は誰を誘っていたのか不思議に思いました。 
	しかし私とユウジさんの共通の知り合いなどヤマシタさんかカヨしかいないのです。 
	私は訝しげに「誰を誘ったんですか?」と聞くと 
	「え?だからカヨだってw」と悪びれもせずに、無邪気な笑顔でそう言いました。
店に着くまで私は気が気でありませんでした。 
	つい数分前まで恋人との性行為を画面の中で演じていた友人と、どんな顔で接すれば良いのかわからなかったのです。 
	松屋に着くと、券売機に向かうユウジさんを尻目に私は店内を恐る恐る見回しました。 
	カヨの姿が無いことに胸を撫で下ろした私は遅れてユウジさんの後を追いました。 
	その後安物の定食を、なんとか勢いだけで胃に流し込んでいる間も、視線は常に店の入り口に向けており 
	「あ~ぁ、カヨがもう少し料理が出来ればなぁ」と不満を漏らすユウジさんをよそに、いつカヨが現れるかをビクビクと恐れていたのです。 
	やがて二人とも完食し、店を出ました。 
	私はカヨの到着をユウジさんに尋ねることは一切しませんでしたが、しかしユウジさんはそこで「ったく、あいつ何やってんだ?」と苛ついた口調でカヨを責めました。
ユウジさんは再度携帯を取り出し
	「おう、今どこ?うん。ああ。もう店出ちゃったよ俺ら。まぁ良いけどさ。早くしろよ」と不機嫌そうに言い残し、携帯を切るとと私の方へニカっとした笑顔を向けて「やっと○○駅着いたってさ、あいつ」 
	それから1分くらい歩いたでしょうか。 
	背後からタッタッタッと軽快な足音が聞こえてきました。 
	その足音は私達のすぐ背後に迫ってもなお勢いを緩めず、やがて
	『よいしょーっ♪』と聞き覚えのある掛け声と共に私の背中に軽い衝撃が走りました。
	振る返るまでもなくカヨでした。 
	私の背中にタックルをかましたカヨは、さっとユウジさんの方へ向き直ると、走って切れた息を整えながらも笑顔で 
	『ごめん、遅くなった」と両手を合わせて謝りました。 
	ユウジさんは苦笑いで
	「ったく。しょうがね~な~」とその頭をくしゃくしゃっと無造作に撫でるとカヨは 
	『きゃ~やめて~』と屈託のない笑みを浮かべて形だけの抵抗を示しました。
その後ご飯を取り損ねたカヨの為に、コンビニに寄ってからユウジさんの家に3人で帰りました。 
	私とユウジさんの間に挟まれて歩くカヨの両手は、片方はコンビニの袋を持ち、片方はユウジさんと指を絡めて?がっていました。
私は正直そのまま帰路につきたかったのですが、いつぞやの卒業式とは違い、ばればれの嘘で退散するのは憚れました。 
	二人に嫉妬していると思われて、今後気遣われた付き合いになるのが嫌だったのかもしれません。 
	カヨは基本的にユウジさんの方に向かい、バイトや学校での出来事を話していたのですが、時折こっちを向いて 
	『今日は何食べたの?』とか
	『(袋を持った手でユウジさんを指差しながら)こんなのとあんまり一緒に居ないほうが良いよ~w』 
	と言ってはユウジさんの空いた手で、オデコを軽く叩かれたりしていました。 
	その時に限らず私達が3人(もしくはヤマシタさんを含めて4人)でいる時は、彼女はいつもそうやって私が疎外感を感じずに済むように、そういう振る舞いを自然にしてくれていました。
	(と考えるのも自意識過剰かもしれませんが)
部屋に着いてカヨがコンビニ弁当を食している間、私とユウジさんはTVゲームで対戦をしていました。 
	カヨは時折弁当を横に置いて、ユウジさんには野次を、私には声援をあげていました。 
	私は出来る限り彼女の姿を意識しないようにしていたのですが、度々視界に入る彼女の姿にはどうしても数十分前に見た一糸まとわない艶やかな肌や、豊かな乳房をオーバーラップさせてしまいました。
やがて晩ご飯を食し終えたカヨを交え、私達はそのままゲームを続けました。 
	それから一時間くらいでしょうか。私は頃合を見て二人に帰宅する旨を伝えました。
カヨは
	『あ~、もうこんな時間かぁ。私どうしよっかな』と思案していると、ユウジさんは
	「いいじゃん、明日バイト無いだろ?泊ってけば?」と提案したのですが 
	『ん~、いや。今日はこのままヒロ君と帰るね』と腰を上げました。 
	「え~何でよ~?」と不満顔のユウジさんを尻目に、帰宅の準備を進めるカヨは駄々をこねる子供を見る表情で何かユウジさんに耳打ちをしました。 
	おそらく
	『この間泊ったでしょ?』と言ったのだと思います。
ユウジさんは「へいへい」と肩をすくめ、「ゴムももう無いしな」とニヤついた笑みを浮かべました。 
	カヨは無言でユウジさんの肩をバシンっ!と強く叩きました。その表情は頬が紅潮し、照れとも怒りともしれない様子でした。 
	ユウジさんは特に気にした様子も無く「あ、そういやさ」と私に向かってなんと「このDVD持ってけよ、貸してやるよ」とカヨのハメ撮りDVDをデッキから取り出し、ケースに入れて私に渡してきたのです。 
	カヨは興味ありそうに『あ、何々?映画?』と尋ねてきましたが、私はあまりに突然のユウジさんの暴挙に戸惑い、背筋が凍りつきました。
その雰囲気を一瞬で察したユウジさんは「ああ、こないだのバスケの試合だよ」とすぐさまフォローを入れてくれました。 
	私とユウジさんは大のバスケ好きで、その共通点は私達が友人でいられる大きな要素の一つだったのです。 
	勿論カヨもそれを承知で、以前から私達が熱いバスケ談義を交わしていると、詰まらなそうにふてくされていました。 
	『なぁんだ』と興味を無くしたカヨに胸を撫で下ろした私は、震える足をどうにか部屋の出口に向けました。
部屋を出て玄関先で靴を履いていると、後ろで「ちゅっ」と音がしました。おそらく二人が別れのキスをしたのでしょう。 
	正直なところ、モニタ越しのSEXよりも、すぐ後ろで行われているキスの音のほうが衝撃が強かったです。 
	小さく『んっ、もう駄目だって』とカヨの呟きが聞こえました。 
	振り返るとカヨはユウジさんからそっぽを向いて、ユウジさんはそんなカヨの横顔をにやにやと眺めていました。 
	それじゃ、とどちらからともなく別れの挨拶を切り出すと、私達は二人で駅へと歩き出しました。 
	カヨは何だか気まずそうだったので、私は「泊ればよかったのに」と冗談めいた口調で空気を和ませようとしました。 
	幾分は効果があったのか、カヨは『もうっ!』と呆れたように笑って私の背中を叩きました。 
	『家が門限に厳しいの知ってるでしょ!こないだだって女友達の家だって嘘つかされたのよ。信じらんない』 
	と頬をふくらませ、しかしどこか楽しげに、ユウジさんの不満を口にしました。
もうそろそろ駅かというところで、カヨの携帯がなりました。カヨは電話を取り  
	『もしもし?どしたの?え?……駄目だよ。うん。もう駅着いちゃったし……。……え?うん。でも』 
	といったやり取りを電話の相手と数分続けていました。 
	その間カヨは私の方をチラチラを横目で眺め、そして会話を聞かれたくないのか少しづつ距離を取っていきました。 
	やがて『うぅ~、もうっ!わかった。仕方無いなぁ……』と言って電話を切ると、私に向かって 
	『ヒロ君ごめんね?何か先輩ん家に忘れ物しちゃったみたいで……取ってくるから先に帰ってて?』と言い、 
	私の返事を待たず踵を返して小走りで去っていきました。
それから私は一人で家に帰ると、鞄から例のDVDを取り出しました。 
	私はそれをどうするべきなのかわからず、続きを観るのも勝手に処分するのも躊躇いました。 
	そうやって暫くの間迷っていると、ユウジさんからメールが入ったのです。 
	「しばらく電話切るなよ」と。 
	その直後、ユウジさんからの電話が鳴り、私はそれを欠伸をしながら取りました。
「もしもし、ヒロか?今大丈夫か?」と何故かやたらと一言一言を滑舌良く言葉にしていたのですが、 
	その声はまるでジョギングをしているかのように、言葉の合間に合間に「ふっふっ」と荒い息が挟まっていました。 
	そして受話器の先からは、別の誰かの「んっんっんっ」と同様に荒い息遣いが小さく聞こえてきました。 
	私は大体の状況を察しましたが、何も知らない振りをし続けるしかありませんでした。 
	「大丈夫ですよ?なんですか?」 
	「なんかさ、カヨが言い忘れた事があんだってさ」と相変わらず一定のリズムで「ふっふっ」と息を挟みながらそう言いました。 
	その向こうから
	『ちょっ、もう…んっ……やだぁ』とカヨの声。 
	ユウジさんが顔から受話器を離したのでしょう。
	二人の息遣いはよりいっそう遠くなりました。 
	しばらくの間二人の
	「いいから出ろって」
	『いやぁ……んっ……あっ」といったやり取りが、聞こえるか聞こえないかくらいの音量で私の受話器から漏れてきました。 
	ユウジさんは諦めたのか
	「ごめんごめん、なんかカヨ寝ちゃったみたいだわ。それじゃメールの件よろしくな」 
	と言って電話を切りました。
ぼすっ、と鈍い音が聞こえました。
	おそらく電話を切った振りをして、枕の横あたりにでも置いたのでしょう。 
	相変わらずはっはっはっ、と犬の息のような二人の息遣いの中 
	「なんで出ないんだよ?」
	『だからそんなの嫌だって……あんっ」と二人の声が聞こえてきました。 
	『あっあっ……ねぇ……あんなのももうやだからね?』
	「なんだよ?あんなのって」 
	『ヒロ君の前で……ゴムが無い…あんっ……とか言うの……んっんっんっ』 
	ユウジさんはカヨが喋っている間もお構いなしでピストンを続けているようで、カヨは言葉の合間合間で、切なそうに喘いでいました。 
	「だってホントの事じゃんwつうか使わせるお前が悪いw」 
	『もうw……あっあっ……ゆーくんがえっちぃだけでしょ』 
	そこで二人の会話は途切れて、「ちゅっちゅっ」と唾液が交わる音が暫く続きました。
もう終電はとっくに無くなっている時間でしたが、今度は何て家に嘘をついたんだろう、とぼんやり考えていると 
	「なぁカヨ、もういきそう。こないだのアレもう一回言って?」 
	『んっんっ……あれって?……あんっ!』 
	「沖縄で中に出しちゃったときのw」 
	『もうやだぁっ……』ぱしんっ!と素肌を平手で叩いたような乾いた音。 
	「なっ?お願い」 
	『だめぇ……あんっ!あんっ!……だって……んっ……ゴムしてないじゃん』 
	「だからゴムもう無いって言ってたじゃんw戻ってくる時コンビニででも買ってこなかったんだからOKってことだろ?」 
	『ちがっ…馬鹿!……んっ……だってこうなるって……あんっ……思ってなかったから』 
	「なんでだよw勃起が収まらないから戻って来いっつったろうがw」 
	『うぅ……』 
	「じゃあ外で出すから、な?言えって」 
	『……絶対だからね?』 
	「ああ」 
	『もう…………あっ……んっ……………………ゆーくん中に出してっ!……ああもうやだぁ恥ずかしい』
そしてその後、「ぱんぱんぱんっ!」とピストンの音がより一層激しくなり、ユウジさんがイったと思われる瞬間、ガサガサと音がした直後、「ゴトっ!」と衝撃音がしました。 
	二人の声が遠くなったこともあり、おそらくベッドから携帯が落ちたのだと思われます。 
	私はもうそこで自分から通話を切ることにしました。 
	その際『……熱い』とカヨの声が遠くから聞こえました。 
	私はもう携帯の電源を切り、DVDの事もとりあえずは考えないようにして目を瞑り、安定剤を舐めながらひたすらベッドの中で朝を待ちました。
数時間は眠っていたようで、起きるともう陽が上っていました。 
	私はいつもの習慣でまず安定剤を口にすると、携帯の電源を入れました。 
	すると昨夜私が電源を切った時間から1時間後くらいに、ユウジさんからのメールが入っていました。 
	「ごめんな、いつの間にか通話切れてたんだな」と勘違いに対する謝罪と 
	「あれからもう一発wDVD観た?今回は2発目だからあれよりは量出てるだろ?」とよくわからない文章。 
	画像が2枚添付されていたので、何も考えず寝起きの手付きでそれを開くと 
	1枚目は綺麗な桃色の女性器から白い液体がドロっ、と垂れているもので、 
	2枚目は左腕を曲げて肘の辺りで視線を隠し、右手はピースしている女性の画像でした。 
	私はそのメールを速攻で削除しました。 
	そしてDVDは机の引き出し奥に押しやり、失くしてしまったとユウジさんに嘘のメールを送りました。 
	「ああ?マジで?まぁ別に良いよ。また結構撮ったし」と返信がすぐにきました。
そんなこんなで時間は進み、大学2年の終わり頃になると、大学院に進むことになった。
	ユウジさんのお祝いをしようという事になり、ユウジさん宅でパーティーをしようということになりました。 
	カヨは浮かれており、ユウジさんのために何が出来るのか、と毎日のように私に相談してきました。 
	そんな彼女の気持ちとは裏腹に、その頃のユウジさんの気持ちはもうカヨから離れていました。
「まぁ……正直飽きたw」 
	「勿体無いこと言ってんじゃねえ!」とヤマシタさんに頭をはたかれながらも 
	「んなこと言ってもなぁ。ぶっちゃけ次の女いるし」と照れくさそうにユウジさん。
その突然の告白にあんぐりと口をあける私とヤマシタさん。 
	「いやまだ付き合ってるわけじゃないんだけどさ、カヨと別れるのを前提に付き合おう、って言ってる子がいてさwだからまぁ、出来たら早いとこ別れたいんだがwややこしいし」 
	友人のその勝手きまわる言い分にヤマシタさんは怒るでもなし 
	「え?じゃあオレにくれよ。カヨちゃん」 
	「ん?ああ良いぞ。ていうか丁度良いわ。奪ってくれw何お前、あいつの事好きだった?」 
	「いや、つうか普通に可愛いし。あんなのとやりまくってみたいだろw」 
	「まぁ俺も別にカヨが嫌いになったわけじゃないからな。そうすりゃ俺もお前もカヨも皆幸せで良い感じだw良いぞ~あいつは。飽きたっつってもあの顔にあの身体だからなぁ……従順だし。料理は相変わらず下手だけどw」
私は、それを気にして料理本を買っては練習しているカヨを知っていた。
『早くゆーくんに料理褒めてもらいたいからね』と照れ笑いしていたカヨを。 
	(その頃にはもうユウジさんの事を公然と名前で呼んでいました)
「じゃあ何で飽きンだよw」 
	「ん~わからんw何となく飽きたwてかどうする。どういうストーリーで行く?w」
二人の打ち合わせはトントン拍子で進み、その内約は
「ベタだけど『気持ちが離れていってる彼氏の事で相談に乗りつつヤリまくる』でいこう」となったようです。
そのきっかけはユウジさんのお祝いパーティーで決行される事となりました。 
	まずは気持ちが無くとも、身体の繋がりという既成事実を作ってしまおうということで、
「良いか?先ずはヤマシタがずっと好きだった女の子に振られたって事にして、途中から慰めパーティーにする。 
	そして皆が寝静まりヤリ始める俺とカヨ。
	そこに起きてきてしまうお前。
	カヨに発情する失恋した可哀想なお前。 
	友達思いの俺は、カヨにお前とヤる事を許可する。
	どうこれ?ねえどうこれ?w」 
	「問題無い。かまわんよw」 
	「つっても恥じらいは人一倍あるからなぁ。
	情も人一倍だから、一度挿れちまえば何とかなるとは思うけどそこまでが大変かもな。
	まぁとりあえずはフェラや手コキでも良いか。
	ところでお前のアレでかい?」 
	「自慢じゃないがかなりデカイw今までの女で痛がるやつ結構いたwほれ」
	とズボンとパンツを同時に下ろすと、私とユウジさんはそれを見て絶句しました。
「ちょwおまw外人かw」 
	私も同じ意見を持ちました。 
	半勃起すらしていない萎びれたヤマシタさんのそれは、既に少し小さい人の勃起状態くらいはありました。 
	長さはともかく、太さがおかしい。
	亀頭など、単純に直径が私の1・5倍くらいあるのでは無いかと思わせました。 
	「まぁ勃ってもそんなに変わらないんだけどなw」 
	「それだけありゃ十分だボケw俺のと交換しろwああでもそんなの入るか?wあいつ入り口狭いぞ?w俺の並サイズですら『ゆーくんの大きいから好きだよ』とか言っちゃうくらいだし」 
	「一応ローション用意してくわwそういや生でやってもいいの?」 
	「別に好きにしろwでもカヨが本気で嫌がってるようだったらやめとけよ?最初の印象は大事だぜ?」 
	「了解wあとオレ結構変態だからwアナルとかスカトロ興味あるんだけど良い?」 
	「俺が別れてからにしてくれw」 
	「けちwあ、そういやヒロはどうすんの?寝てる?参加する?」 
	私は当然前者を選び、機会があれば帰ろうと思いました。 
	そしてお祝いパーティー改め、慰めパーティーの日がやってきたのです。
パーティーは順調に進みました。
	カヨは
	『ヤマシタさんにそんな人いたんですね?』と驚いていましたが 
	「いや、本当はずっとカヨちゃん一筋だったんだけどね」
	『はいはい』というようなやり取りを繰り返し、 
	決して湿っぽくならずに、和気藹々とした飲み会になりました。 
	深夜をまわり、パーティーも終わりというころ、私は帰る機会を完全に逸脱してしまったので、仕方が無くそのまま床に雑魚寝を決め込むことにしました。 
	眠れれば儲けもの。
	最悪寝たふりでやり過ごすつもりでした。 
	『ありゃ、ヒロくん寝ちゃった?ゆーくん布団取って』とカヨは私に布団をかけたあと、頭を少し撫でて 
	『おやすみ』と声を掛けてくれました。 
	それからユウジさんとカヨはベッドに、ヤマシタさんはソファで眠ることになりました。
どれくらい時間が立ったか、ベッドの方から
	『ちょ、駄目だってぇ。皆いるんだよ?』とカヨの呟きが聞こえてきました。 
	カヨは抵抗を続けていましたが、それと同時に服が脱げる音と唾液が交換される音が部屋に響いてきました。 
	『駄目駄目!駄目だって。ゆーくんお願いだから』 
	とカヨはあくまで抵抗の姿勢を取りながらも、やがてベッドがぎっぎっぎっと軋み始めました。 
	カヨは
	『んっ!んっ!んッ!』と何とか声を押し殺してはいるのですが、その音量は仮に私が本当に寝ていたとしても目を覚ますに値するレベルでした。 
	私は丁度ベッドの方を向いて寝ていたので、うっすら目を開けると2人は犬の交尾のように愛し合っていました。 
	やがて背後のソファからモゾモソと音がして、ヤマシタさんが「う~ん」と伸びをしながら起きました。 
	SEX中の2人は気にならなかったかもしれませんが、私からすれば赤面ものの演技でした。
『え?ちょ、あん!やばいってゆーくん。ねぇ?んっんっ!』なおもピストンを止めないユウジさんを制止しようと振り返るのですが、 
	「もう良いじゃん。見られちゃったんだし」と当の本人はパンパンパンと軽快なリズムで腰を振り続けました。 
	「あれw2人とも何しちゃってんのwうわすげえ」とヤマシタさん。 
	『やだやだやだやだ。ねぇゆーくん。やめよ?ね?』と懇願するもむしろ激しさを増すピストンに 
	『もう無理。ねぇ本当に無理だって』とその豊満な尻を突かれながら、顔を伏せ、シーツを被ろうとたぐりよせました。 
	「隠すなって。もうこうなりゃ見てもらおうぜ」
ヤマシタさんはソファから立ち上がり、ベッドの方へ近づいていきました。
「うあ、カヨちゃんっておっぱい大きかったんだねwやばいくらい揺れてるw」と白々しくいいました。 
	その言葉を契機に、ユウジさんはピストンを停止しました。
『もう…………やだぁ』とやや本気で泣きそうな声をあげながら手で胸を隠そうとするカヨでしたが、 
	「ちょw触って良い?この胸」と返事を待たずカヨの巨乳を揉みしだきはじめました。
初めは遊ぶように乳房を掴んだり揺らしたりしていたのですが、乳首をつねると 
	『あぁん!』と声をあげてとカヨは身をよじりました。 
	ユウジさんとヤマシタさんは無言で目を合わせ頷くと、ヤマシタさんは
	「ねぇこれ見てよ。もうヤバイんだけどw」とズボンをパンツを下ろし、勃起しきったその陰茎をカヨの目の前に差し出しました。 
	カヨは
	『ヤダっ!……え?何コレ』と生まれて初めて勃起した陰茎を見るかのように驚愕しました。 
	多分私とユウジさんは心の中で同時に突っ込んだと思います。 
	「何が『勃ってもそんなに変わらない』だよ!」と。
亀頭は相変わらず平均サイズの1・5倍近くの大きさで、根元から雁首までも一回り太く、そして何より長さは、少なくとも私より亀頭一つ分は飛び出ていました。 
	呆気をとられたのはユウジさんも同じのようで、心ここに在らずの感じで、なんとなくピストンを再開しました。 
	それに合わせて『んっんっんっ』と声を漏らすカヨの手を取り、ヤマシタさんは自らの陰茎を握らせました。 
	そのまま口元に持っていっても、『やだぁ……』とそっぽを向かれるので、ユウジさんが「カヨ、舐めてあげて」と助け舟を出しました。 
	カヨは首をぶんぶんと横に振りながら、『……やだって』と頑なに拒否をしました。 
	ヤマシタさんは仕方無くそのままカヨの乳房を愛撫したり、時折顎をもってキスをしていましたが、カヨはその際も口を一文字に結んで『んん~~~』と嫌がる素振りを解きませんでした。
しかしヤマシタさんの巨大な陰茎には興味があるようで、引き続きユウジさんからバックで突かれながらもカヨは時折チラチラと盗み見していました。 
	やがてユウジさんが果てると、
	『あぅっ……熱っ…………もうっ……また中ぁ?』と息を切らしながら文句を言いつつも、 
	いつもの習性でカヨはお掃除フェラをしようと振り向こうとしたのですが、目の前にはヤマシタさんがいたので、そのまま暫く恥ずかしそうに硬直していました。 
	ユウジさんが陰茎をカヨから引き抜くと胡坐をかいて座り、「カヨ、ほら」とそれをカヨに見せびらかすように差し出すと、カヨはヤマシタさんのことを見ないようにくるりと反転して、しかしちらちらと背後のヤマシタさんを気にしながら恥ずかしそうに『う~』と小さく唸りながら、自身の愛液とユウジさんの精子で真っ白になった陰茎を舌で綺麗にし始めました。 
	ヤマシタさんはそれを眺めながら、カヨの腰を両手で掴み、そして持ち上げて四つん這いの格好にさせました。
カヨは
	『え?えぇっ?ちょ何してんですか?』と驚いて、首だけで振り向いたのですが、ユウジさんに
	「おい、まだ綺麗になってねぇよ!」と頭をガッと掴まれて、強引にまたユウジさんの方に向き直させられました。 
	カヨは泣きそうな表情と、恥ずかしそうな表情が半々くらいの顔で、ユウジさんに視線で無言の抗議を向けました。 
	ユウジさんはそれを意にも介さず、
	「ほらさっさとやれって。ちゃんといつも通り吸い出せよ」と高圧的に命令すると、カヨは叱られた子供のようにしゅん、とうな垂れて奉仕を続けました。 
	カヨの口元からずずずっ!と尿道から精子を搾り取る音が漏れ、それをニヤニヤと背後のヤマシタさんは聞きながら陰茎を、カヨの女性器あてがい遊ぶように刺激しながら亀頭にカヨの愛液を塗りたくっていました。 
	そしてその度にカヨは、ユウジさんの陰茎を口に含んだまま、ピクッピクッとお尻を小さく左右に振っていました。
ヤマシタさんは意地悪そうに
	「カヨちゃんのあそこパックリ割れてるよw奥まで見えそうw」と言ったのを契機に、カヨは
	『はいっ!もうオシマイ!キレイキレイ!』と言って立ち上がろうとしましたが、ユウジさんはまたその頭を抑えて、再び同じ姿勢に持っていきました。 
	「もう一回勃たせろ」と言うと
	『えぇ?何で?もういいじゃん』と変わらず泣きそうな声で反抗するものの、ユウジさんが
	「いいからやれって」と苛立ちを見せるに口調に
	『うぅ……はい』っと素直にフェラを再開しました。
その際カヨは正座で座ったのですが、
	「ケツ突き出せよ」とユウジさんに命令され、先程と同様に、ヤマシタさんに女性器を見せ付ける格好をとらされました。 
	ヤマシタさんは更に
	「うわぁwユウジの精子でてきたwめっちゃドロドロって出てきたwいつも中で出してんの?」と聞いても誰も答えず、数秒沈黙が流れると、 
	「おいカヨ。ヤマシタが聞いてんだろうが。さっさと答えろよ」と言うと、
	『……半々くらい』とぼそっと呟き、
	「最近は自分からおねだり出来るようになったもんな」とユウジさんは優しい口調で言い、カヨの頭を撫でました。
「え?マジで?何て言うの?何て言うの?」とヤマシタさんが聞くと、
	「教えてやれよ」とユウジさん。 
	カヨはユウジさんのお腹にぽす、っと額をあてて、
	『……て』とぼそぼそと呟きました。
	ユウジさんが間髪入れず「は?」と乱暴な口調で聞き返すと 
	『中に出して!』っと開き直ったように言うと、
	「じゃあ挿れるときは?」とのヤマシタさんの問いに
	『生で挿れて!』と乱暴に言い、やけくそな感じで激しくフェラを再開しました。 
	ユウジさんは
	「どっちも違うだろうが。ちゃんと言えよ!俺に恥かかせんの?」といかにもSっ気を表に出してそう言った後、一転して優しい口調で
	「なぁカヨ。俺に聞かせろよ」とカヨの頬を撫でながら
	「生で挿れて欲しい時は?」と聞くと拗ねたようにユウジさんの陰茎を両手でいじりながら
	『…………生ち○ぽ入れてください』と口にした。 
	それを聞いたヤマシタさんは、これ以上我慢出来ない、というような目でユウジさんを見ると、ユウジさんは無言で頷きました。 
	ヤマシタさんは亀頭をカヨの女性性に再びあてがう、同時に一気に腰を引いて半分くらいを挿入しました。
カヨは『ひぃっ!』と悲鳴に近い高い声をあげました。 
	その際歯を立ててしまったようで、ユウジさんは「いてっ!」と腰を引きました。 
	ヤマシタさんはゆっくりと腰を進めるのですが、一度に全部は入りきらなかったようで、とりあえずそこまででピストンを始めました。 
	カヨは何が起こったのかわからないような困惑の表情でユウジさんの腰に抱きつき
	『ひっ!ひっ!ひぃっ!ひぃっ!』と、快楽よりも苦痛を感じているような声を上げ続けました。 
	ユウジさんはもう一度陰茎をカヨの口元へ持っていくのですが、カヨにはそんな余裕は無いようで歯を食いしばりながら 
	『いっ!いっ!いっ!』とユウジさんの腰に抱きつくだけでした。 
	ユウジさんはフェラを諦めたようで、顔を近づけ
	「ヒロが起きるだろ?」とキスで口を塞ごうとするのですが、その頃にはヤマシタさんの陰茎は全てカヨの膣に収まっており、 
	『いやっ!いやっ!これっ!奥っ!奥っ!だめっ!いやっ!だめっ!これっ!すごっ!やだっ!』 
	と叫び声なのか喘ぎ声なのか判別出来ない声を上げ続けました。
その様子に満足そうなヤマシタさんは
	「カヨちゃ~ん。もういっちゃいそうなんだけど中で良い~?」といかにも軽薄そうに尋ねました。 
	カヨは
	『いやっ!やっ!やっ!なかっ!だめっ!だめっ!』と何とかその要求を拒否しました。 
	それをうけてヤマシタさんは陰茎を引き抜きカヨの背中に射精しました。 
	ヤマシタさんは
	「カヨちゃん……オレのも掃除して」と陰茎を顔に持っていくのですが、カヨは顔からベッドに前のめりで倒れこみ、ぜえぜえと肩を上下させ、その声は耳に届いていないようにぐったりとしていました。 
	しばらくカヨとヤマシタさんの荒い呼吸音だけが部屋に響いていました。 
	やがて息を整えたカヨは上体を起こし、両手で口を隠しながら
	『やだぁ……こんなのやだぁ』と困惑した顔でどこか一点を見つめていました。 
	ユウジさんがそんなカヨの頭を撫でながら、片手で携帯を操作して
	「ほら、ちゃんと掃除してあげなきゃ」と優しく諭していましたが 
	『むりぃ…………』と泣き笑いのような表情で首を横に振っていました。そしてその後 
	『ねぇ。ヒロ君は?大丈夫?寝てる?』
	「大丈夫だろ」
	『本当に?絶対?起きてない?』と繰り返していました。
ようやくカヨは落ち着いた様で、口を突き出し二人を見上げるように睨むと『もうっ!』と二人の太ももを叩きました。 
	そして拗ねた口調で、
	『シャワー行って来る!』と小走りで浴室へ走っていきました。
	その背中はヤマシタさんの精子でてかっていました。 
	それを確認すると
	「お前いきなり入れるなよw」 
	「だってめっちゃマ○コ開いてたからwてゆうか先に中出しすんなwユウジの精子でオレの真っ白wオレ妊娠しちゃうw」と2人で笑いあっていました。 
	「しかしすげえな。メスだったなwつうか慰めパーティーって設定要らなかったよなwww」 
	「確かにwいやぁそれにしても思ってたより狭くてきつかったw」 
	「それは何よりwんじゃこの後も頑張れよ!俺は彼女のところ行ってくるからwフェラ途中だったしw」 
	「まだ違うだろwつうかヒロはホントに寝ちゃってんのかね?w」 
	「ああ、薬も飲んでたしな。寝かしといてやろうぜ。起こすなよw」 
	「努力はするw」
ユウジさんは服をきて立ち上がると、浴室の扉をあけて 
	「カヨ~?俺いきなりバイト先に呼ばれたからさぁ、ちょっと行って来るな~」とだけ言い残して 
	『え?ちょっと~?』というカヨの困惑した声を尻目に、一度振り返りヤマシタさんに敬礼をした後、部屋を出て行きました。
その後、ヤマシタさんは煙草を一本だけ吸うと、裸のまま浴室へ入っていったのです。 
	少し扉が開いていたのか、中からは
	『ちょっと~w』とか
	『やだってwもう』といった声が暫くの間、シャワーの音と一緒に漏れてきたのですが、 
	やがてシャワーの音が止むと、バンバンバンと肉と肉がぶつかる音と、
	『すごっ……あっ!あっ!あんっ!』というカヨの喘ぎ声が、浴室で反響して聞こえてきました。
20分ほど経ったでしょうか、2人はきゃっきゃっと楽しそうに、でも私を起こさないように押し殺した声で会話しながら出てきました。 
	先ずヤマシタさんがベッドの上で壁を背に座ると、自分の前を「ここここ」と指差し、カヨを後ろから抱きしめる形で二人は座りました。 
	私を起こさない配慮でしょうか。
	二人はシーツにくるまり、その中でずっとヒソヒソクスクスと会話をしていていました。
「オレマジでずっとカヨちゃんにぞっこんでさぁ」
	『え~、絶対うそ~w』
	「マジだって!てかカヨちゃんの身体エロすぎっしょ」 
	『そんな事無いって』
	「いつも風呂場でああやって立ちバックしてんの?」
	『知らないw』
	「お掃除フェラありがとねwマジ腰抜けそうだったw」 
	『うるさい!wもう二度としませんw』
	「やっぱユウジの前じゃ恥ずかしい?」
	『うるさい馬鹿っw!』
	「てか顎疲れたでしょ?」 
	『大きすぎだよねw』
	「大きいの嫌い?w」
	『知らないw』
	「ユウジとどっちが大きい?」
	『だから知らないってw』
	「痛かった?」 
	『ん~、始めの方はちょっと。痛いっていうか呼吸が辛い』
	「でも慣れたら良い感じ?w」
	『し、り、ま、せ、んw』 
	「なぁ付き合ってよwマジで」
	『無理無理w』
	「え~じゃあさ、オレとユウジどっちが好き?」
	『ゆーくんに決まってるでしょ!』 
	「え~なんで?」
	『いや彼氏だしw』
	「どうせ浮気してるって」
	『ゆーくんそんな人じゃありませんw』
	「じゃあヒロとだったら?」 
	『え~ヒロ君かな』
	「うっそオレ最下位じゃんw」
	『別に嫌いじゃないよ』
	「じゃあ付き合ってよ」
	『じゃあって何よw無理だって』 
	「じゃあさ、ヒロとやったことある?」
	『無いよ』
	「本当に?」
	『本当に本当』
	「なんで?」
	『なんでって…友達だし』 
	「じゃあオレはヤったから友達じゃないねw」
	『何言ってんの?w』
	「え~じゃあさ、せめて今度2人で遊んでよ」 
	『だから駄目だってw』
	「なんで?ヒロとはよく遊んでんじゃん」
	『ヒロ君は友達なの!』
	「じゃあオレは何なの?w」
	『知らないw』 
	「オレ何人目?」
	『知らないw』
	「10人?20人?」
	『…………』
	「え?マジで?そんな少ないの?」 
	『てゆうか何でさっきからずっと胸さわってんの?w』
	「もう離したくないwでかすぎw」
	『やだもうw……えいっえいっ!』 
	「うぁw仕返しwそこは敏感」
	『ホントに何なのコレ~wもうやだぁw』
	「有りっちゃ有りだった?」
	『何が?』 
	「コレ」
	『………』
	「うはwやった」
	『何が嬉しいの?w』
	「そりゃ好きな女の子が自分のち○こ気持ち良いって言われれたら嬉しいじゃんw」 
	『絶対嘘でしょそれw』
	「マジだってマジ!マジで付き合って欲しいし」
	『え~wまぁ駄目だけどねw』
そしてシーツの中からにゅ、っと手が出て何かを掴んで戻った後、シーツの中がぱっと蛍のように光りました。 
	二人の身体のシルエットが影絵のように写りました。 
	カヨの腰がヤマシタさんの太ももの付け根に乗るような感じで、その手はヤマシタさんの首にまわり、二人の顔は殆どくっ付いているほどに近づいていました。
『何してんの?携帯?』
	「うん、ちょっと記念写真w」
	『え~やだ~。どうして男の子ってそういうの好きなの?』 
	「おや?ということはユウジも?w」
	『あぁ~っもう!w』
	「痛いwごめんなさいw」
	『あ~、でもいつ帰ってくるんだろう?』 
	「さぁ?帰ってこれないみたいな事も言ってたかな?」
	『ん?こう?』
	「ほい、そうそう。もう少し足開いて」 
	『え~恥ずかしいよ』
	「大丈夫だって。マジでめっちゃ綺麗だし。ピンクで」
	『ちょっとwやめてw』
	「いやこれはマジで。お世辞抜きで」 
	『ん~まぁ嫌な気はしないけどさぁ』
	「よっ……それでカヨちゃん両手でぐっと左右に開いてくれる?」
	『え~マジ恥ずかしい……こう?』 
	「そうそう。もっといける?……はいもう良いよ。ありがとw」
	『も~……絶対誰にも見せないでね?こんなの撮ってどうすんの?』
	「当たり前じゃん。オナニーですw」 
	『変態w』
	「そう言いつつおちんちんニギニギしてくるカヨちゃんが好きw」
	『だってまたおっきくなるんだもんw何か面白くてw』 
	「そのまま乳首舐めてよ。そうそう」
	「玉も触ってみて」
	「口でしてほしいな」
	『もう無理wほんと口疲れた』
	「じゃあ先っぽにキスで」 
	「うわ可愛い」
	「そのまま唾垂らしてみて」
	「もっと強く握っても良いよ」
	「カリのところ人差し指の腹で…うんそう」
	「もうちょい裏筋強く舐めてほしいな」 
	「もっと奥まで咥えられる?無理かwごめん」
	「たまに玉舐めて。そうそう、んで咥えてみて。優しくね。ああそう、舌で転がす感じ。気持ち良いよ」
やがて会話の合間にシーツがもぞもぞと動き、キスや愛撫の音が時折聞こえてきたのですが、それは次第に間隔が狭まり、そして激しくなっていきました。 
	そして
「このまま上に座ってきて。そうそう。そのまま腰下ろして」 
	『え~、ちゃんとゴム着けなきゃ駄目だって~』 
	「良いじゃん2回とも生だったんだし」 
	『え~、ん~~~。やっぱ駄目。絶対駄目。駄目駄目駄目』 
	「ゴム減るとユウジが気づくかもよ?」 
	『え~~~』 
	「でも生のが良いっしょ?」 
	『ん~~~でもぉ』 
	「さっきみたいにちゃんと外に出すから」 
	『ん~……』
そして数秒の沈黙の後、すぐにベッドが軋む音が鳴り響き始めました。 
	私を起こさないようにか、最初は
『んっ!んっ!んっ!』と歯を食いしばっていたかのようなカヨの声も、やがて私の存在を忘れたかのように本気の喘ぎ声を上げはじめました。 
	ユウジさんとのSEXとは比べようもないくらい、カヨは感じていたようでした。
『すごっ!これっ!いくっ!はんっ!だめっ!おくっ!そこっ!そこだめっ!いくっ!』 
	『いって!はやくいって!だめっ!もうだめっ!はやくっ!はやくいって!』 
	『いいから!どこでもいいから!いって!はやくっ!もうだめぇっ!』
と声が何度も何度もシーツから漏れてきました。 
	結局その晩ユウジさんは帰ってこず、隣の部屋の壁から「ドンッ!」と叩かれるまで、2人は何度もお互いを求め合っていたようです。
私はいつの間に眠ってしまっていました。 
	目が覚めると二人の姿は無く、二人がいるはずのベッドのシーツは乱れきっており、床には二人の衣服が派手に脱ぎ散らかしてありました。 
	よくよく見ると、シーツにはそこら中に精液や愛液と思われる白濁液が落ちたシミがあり、ゴミ箱には大量のティッシュが捨ててありました。 
	私はお腹が減っていたので、近くのコンビニへ行こうと腰をあげて部屋を出ようとすると、浴室からは
『や~だってw元気すぎだってwさっき起きたばっかじゃん?』
	「仕方が無いのw男の子は朝立ちするもんなのっw!」
と声が聞こえてくるので、忍び足で浴室の前を横切り、アパートを出ました。
コンビニで買った簡単な朝食を口にしながら部屋の前に戻り、ドアノブを少し回すと中から男女が激しく愛し合う音が聞こえてきたので、そのままドアノブを戻し、踵を返して帰ろうとしたのですが、鞄が中にあることを思い出し、しばらく扉の前で行為が終わるまで待ち続けました。 
	中からは『ね~ヒロ君は?帰ってこない?』
	「あ~、コンビニじゃね?」
	『帰ってくる前に止めようよ~』
	「じゃあもう一回顔に出して良い?」
	『駄目w』
といった喘ぎ声交じりの会話が聞こえてきました。 
	暫く待つとユウジさんが戻ってきて、
	「あれ?ヒロ何でそんなとこ座ってんの?」と不思議そうに尋ねてきました。 
	ユウジさんは私の苦笑いから察したのか、
	「何あいつら?朝っぱらからやってんの?元気だね~w」と笑っていました。 
	そして
	「まぁ良いや。朝飯は……もう食ったんだなwまぁどうせここに居てもしょうがねえし、俺の朝飯に付き合ってよw」 
	と私と一緒にマックで時間を潰しました。
つづく
 
								








































