会社の友人と嫁が両想いになった話2/厳選コピペエッチな体験談

 

それから数週間後、数日間泊りの出張が出来た。
出発当日、朝早いのに嫁は駅まで見送りにきてくれた。
俺が出発した後、通常勤務中だった高木に
「今夜遊びに行っていいですか?」とメールを嫁に送らせた。
嫁の返事は「駄目」の一言だった。
 
やはりそれは何度経験しても、安堵と落胆を同時に感じる。
高木は一言謝罪を込めたメールを送り返し、そして素直に諦めた。
俺はその結果を新幹線に揺られながら、やはり喜ぶべきなんだろうなと自分を納得させた。
しかしその日の夕方、出張先での仕事を終えてホテルに戻ると、高木からの報告メール。
3時過ぎくらいに嫁からメールが来たらしい。
「高木君のとこでだったらいいよ」と。
「でも旦那さんから家電に掛かってきたらまずいんじゃ?」
「ああそうだね。でも高木君が来るの誰かに見られたらまずいよね?」
 
そんなやり取りを何度か交わし、話し合った結果結局二人は、真夜中に二人でラブホに行く事に決まった。
高木の部屋だとアパートの住人に顔を見られるかもしれない。
当然嫁と知り合いの住人など居ないだろうが、万が一のこともあると二人は考えた。
俺の家で、という選択も同様の理由で却下。
というよりも、何よりもう既に一度してしまったとはいえ、嫁はやはり家ですることに抵抗があるようだった。
俺としては、自分の寝室で他の男に抱かれた嫁は、これ以上ないほど愛おしく感じるだろうと思う。
もちろん異常性癖だとは理解している。
とにかく、深夜ならもし家電に出れなくても寝ていたで済むし、俺の家でも高木の部屋でも駄目ならそこしかあるまいということだった。
 
それからは深夜になるまで落ち着かなかった。
すぐにセックスが始まってしまうならともかく、時間の猶予があるのは逆に辛かった。
いつも通り興奮とともに激しい焦燥感や後悔に襲われて、何度も高木に中止の連絡をしようと携帯を開けては閉じてを繰り返した。
嫁にも高木のもとへ行ってほしくなくて、自分のことを考えててほしくて、なんてことの無い内容のメールを送ったりした。
「戸締りはしっかりしろよ」とか。
 
電話は掛けれなかった。
どうしても嫁の声が聞きたくて、これから他の男に抱かれる嫁の声が聞きたくて、何度も掛けようとしたんだけど、部屋の中で「あ、あ」と発声練習したら、自分でも驚くほど震えていたから。
そのまま悶々とした時間を過ごした。
過ごしたというよりは耐え抜いたという方が正しいかもしれない。
でも酒に逃げようとは思わなかった。
その状態を楽しみたかったから。
 
俺がそうやって一人うずくまっている間、高木と嫁はメールのやり取りをしていた。
勿論高木は逐一リアルタイムで俺に嫁と自分のメールを転送してくれた。
 
「どこのホテル行きましょうか?」
「任せるよ~」
「今までで一番お気に入りのところは?」
「え~、別にそんなのないけど。じゃあ○○かな。綺麗だし」
 
俺はその一文だけで心臓を鷲づかみされる感覚に襲われた。
嫁とは何軒かラブホに行ったが、○○なんか一回も行ったことがない。
 
「旦那さんとのお気に入り?」
「違うよ。夫とは一緒に行ったことない」
 
その一文で、興奮とは別の意味で慌てた俺は、高木に連絡を取り、これ以降は俺が作った文を高木に送って、それを嫁に転送してもらった。
 
「へ~、元彼?」
「ん、まぁそんな感じ」
「歳は?」
「上」
「格好良い?」
「うん。すごく格好良かった。見た目がっていうか雰囲気が」
「いつごろ付き合ってたの?」
「夫と付き合う前だよ」
「何で別れたの?」
「秘密」
「何で?いいじゃん。教えてよ。」
「いいじゃんそんな事」
「じゃあ今夜しながら聞こ」
「やめて。多分我慢出来ないから」
「なんで?そんな俺いいの?」
「正直ね、最初した時やばいって思った」
「良かった?」
「うん」
「旦那より」
「どうだろね」
「じゃあ今日もいっぱいしよっか?」
「本当に?大丈夫かな。途中で気絶しちゃうかも」
「そんなに気に入ってくれたんだ」
「駄目なのにね。やっぱりやめようか?なんか怖いな」
「何が?」
「あたしあんまり恋愛経験なくてさ。そのうち本気になっちゃいそう」
「マジで?」
「うん。高木君ね、ちょっと似てるんだ。そのすっごい好きだった元彼に」
 
実はその元彼が誰かはなんとなくわかっていた。
俺と付き合いだす前の嫁には、すごい仲が良かった、というよりは仕事でお世話になっていた先輩社員がいて、傍目から見てても嫁がその人に尊敬以上の眼差しを向けていたのはわかっていたから。
付き合っている時に、一度尋ねてみたことがある。
それに関しては嫉妬という感情は全く無い。
元彼など居て当然だし、ただ知りたかっただけ。
でも嫁は否定していたが、今でもそうだったんじゃないかと思っている。
 
その先輩は俳優の阿部寛に似てる。
外見上は高木が似てるとはあまり思えない。
俺は阿部さんと親交がなかったので、内面的にはよく知らないからその辺が似てるのかもしれない。
ちなみに阿部さんはだいぶ昔に結婚&転職しているので高木は面識ないはず。
 
とにかく嫁と高木のそんなやり取りで、俺の焦燥感は限界に達していた。
二人が会う約束は翌日の12時半だったが、その時11時くらいだったと思う。
「おやすみ。愛してるよ。隣に君がいないのが寂しい」とメールを送った。
返信には数分かかった。
いつもならすぐ返してくれる。
その程度の待ち時間でも気が狂いそうだった。
部屋の隅に座り、ずっと携帯の画面を睨み続けていた。
やがて嫁専用の着信音が鳴った。
「あたしも。愛してる。早く帰ってきてね」
俺は携帯を握り締めて、抱え込むようにベッドで横になった、
 
すると更に10分後くらい。高木からもメール。
「京子さんからやっぱりもう止めよってメールきました」
その画面を見て、俺は無意識にガッツポーズと万歳を繰り返していた。
ひとしきりはしゃぎ終わると、またベッドに倒りみ、自己嫌悪に陥りながらそのまま眠っていった。
気がつくと陽が昇っていた。
7時ごろだった。
携帯を取るチカチカと光っていた。
高木からのメールが何通も溜まっていた。
24:00「ちょっとムラムラするんでもう一回誘ってみます」
24:15「だめですね。返信無いんで『約束した時間と場所で待ってます』とだけ送ってみました』
24:45「寝ちゃいました?やっぱり京子さん来ないですね」
26:00「一応報告です。今○○さん家でやってます。詳細はまたあとで報告します」
27:00「すいません。泊らせてもらいます」
 
寝起きでぼけっとしていた俺の頭は上手くそれを捉えることが出来なかった。
ただ「今起きた。わかった。報告待つよ。仕事は行けよ」だけ返信。
特に失望や怒りはなかった。
「ああ」と声が漏れただけだった。
 
その日の昼、高木から電話があり、そこで簡単に報告を聞いた。
 
結局嫁は待ち合わせ場所には来なかったそうだ。
ただ収まりがつかなくなった高木は直接家を訪ねたらしい。
しかし嫁は黙って高木を家の中に招き入れた。
玄関先で高木の顔を見た嫁は、困った顔でため息をついて、数秒の間を置いて無言で高木の手を引いて中に戻っていった。
 
その後は、殆ど会話もなく、玄関先の廊下で立ったままお互いの衣服を激しく剥ぎ取りそして立ったままつながったそうだ。
その際、嫁は異常なほど濡れていたうえ感度も良く、そのことを問いただしたら高木から来る直前までオナニーしていたとのこと。
それも高木のことを考えて。
高木に抱かれたいが、俺への罪悪感で実際会いに行くのは憚れる。
だからせめて、ということだったらしい。
 
その後は、リビングやお風呂でもしたとのこと。
ただ嫁は、最後まで寝室ですることは頑なに拒み続けたらしい。
3回したとのこと。
最終的にはリビングに布団を持ってきて、二人で寝た。
しかし朝起きると、嫁は布団から抜け出していて、ソファで寝ていたとのこと。
 
朝も押し倒そうと試みて、朝メシ準備中の嫁の後姿に抱きついたが、包丁片手に仕事に行けと笑顔で説教をされて断念したらしい。
しかし、粘りに粘って、行ってらっしゃいのキスをしてもらったと高木は興奮冷めやらぬ口調で言っていた。
あと「家を出る時、人目には過剰なくらい気をつけました」とも。
 
その日の昼間、嫁からは何度もメールがあった。
「ちゃんと食べてる?」というたわいの無い内容から、愛を囁くものまで色々だったが、どちらにせよ勤務中にそんなメールを送ってくるのは初めてだった。
俺が帰るのは翌日だったため、高木はその晩も直接家に訪ねた。
この時が、スレに初めてレスした時。
 
昼間に高木から何度メールを送っても、嫁からの返信はなかったようだ。
だから
「10時に家に行きます。人目には十分気をつけます。インターホンを連続で5回鳴らします。もし嫌なら出ないで下さい」
とだけメールを送り、そしてそれを実行した。
嫁は高木を受け入れた。
やはり寝室でのセックスだけは拒んだらしいが。
 
前もって高木と打ち合わせした通り、挿入中の嫁と電話で話すことにも成功した。
立ちバックだったらしい。
当然嫁は激しく嫌がっていたらしいが、俺からの着信が鳴り止まぬなか、しつこく挿入したまま
「絶対動かないから」と約束したら漸く電話に出てくれた。
 
嫁のその声は少し上擦っているというか、ほろ酔い加減の時の声に似ていた。
俺は俺で、初めて女の子に告白した時のように緊張していた。
 
「もしもし」
「もしもし」
「今大丈夫?」
「ん、どうしたの?」
「いや、声聞きたくなって」
「そか、うん、あたしも」
「何かあった?」
「え、あ、ううん。大丈夫だよ」
「そうか」
「うん」
 
これだけ喋ると、沈黙が流れた。
この電話の先の嫁には、他の男のちんこが挿入されていると考えると嫉妬で勃起がとまらず、自分のちんこを握りながら喋っていた。
俺は俺で口調でおかしかったのかもしれないが、それはお互い冷静な状況ではなかったので、問題にはならなかったと思う。
俺は高木への嫉妬で、何の脈絡もなく嫁に気持ちを伝えた。
 
「あ、あのさ。俺さ、お前と結婚できて良かったよ。愛してる。大好きだから」
「・・・・・・あ、あたしも」
「ちゃんと言って欲しい」
「愛、してる」
「そろそろ作ろうか」
「え、あ、うん。・・・子供?」
「うん。いや?」
「や、じゃない。うん。ほ、ほしい」
 
後で高木に聞いたところ、この時嫁は自分から高木に押し当てるように腰をゆっくりと振り出したらしい。
膣もぎゅっと締まっていたそうだ。
ただゴムを外したいという高木の要求には断固として拒否したらしく、またそんな要求をしてしまったことを、高木は俺に正直に詫びてきた。
 
「それじゃ。おやすみ」
「う、うん。お・・・やすみ」
 
最後のほうでは、嫁の声にはふーふーと風邪を引いているかのような、息苦しそうな鼻息が少し混じっていた。
高木は約束を守り、挿入を継続するだけでピストンはおろか愛撫も一切しなかったそうだ。
それが余計に、膣内にある俺以外のちんこを意識させてしまったのかもしれない。
 
自分の様子がおかしかったのではないかと訝しんだ嫁は事後、高木に
「実はすごいお腹痛かったってメール送ったほうがいいかな?」と相談したらしい。
結局それは逆におかしいと却下になったそうだが。
 
高木の携帯ごしに嫁の喘ぎ声が聞きたいという欲求もあったが、万が一にもバレる危険もあるし、なにより正直なところ、実際その声を聞くのが怖かったこともあり止めた。
一人高木に抱かれる嫁を想いながら、何度もオナニーをした。
 
それからは、もう嫁は高木に抱かれていない。
この間書き込みしたように、高木からもう止めたいと申し出があった。
前から気になってる娘がいるし、なにより、これ以上続けるのが怖くなったとのこと。
俺は当然の感情だと思い、その申し出を受け入れると同時に、高木に感謝と謝罪を伝えた。
 
「もう京子さんの手料理はご馳走なれないんですよねぇ」と残念がっていたが
「ほとぼりが冷めたらまた招待するよ」と言っておいた。
俺と高木の関係は特に変わっていない。
 
俺と嫁にも問題はない。
ただ、この間、いつものように夜の営みを終えたあと、嫁はシーツから目から上だけ顔を出して
「もう終わり?」と冗談っぽく、物足りなそうに言ってきた。
当然燃えて再戦した。
嫁はHに関しては淡白だと思っていたので、その言葉はより一層興奮した。
高木から
「彼女(本当はまだ付き合っていない)が出来たから・・・」と真正直に伝えられた嫁は、むしろほっとしたように
「そか、大事にしてあげなよ。お互いこの事はもう忘れようね」と答えていた。
 
実はまだ、少しだけこの関係の余韻を楽しんでいる。
というのも高木には嫁に
「一応彼女できたから、万が一メールする時はこっちでお願いします」
とフリーメールのアドレスを嫁に送らせた。
そのフリーメールは俺が取得したもので、つまり俺が高木になりすまして嫁とメールをしている。
 
嫁の阿部先輩との関係や、俺への不満などを聞けだせたらなと思っている。
それについては、もし成功したらまた報告します。
 
俺がPCで取得したフリーメールで高木を騙って嫁とメールをしていた。
 
「なんでPCからのメールなの?」といいう嫁の問いからは、
「彼女が出来そうだから、携帯だとばれるとまずいし」といった感じの返答をしといた。
それで嫁も特に疑う様子はなく、俺扮する偽高木とメール交換を応じてくれた。
 
高木はその事を了承してくれてはいるものの、内容には一切ノータッチ。
万が一俺が居ないところで、嫁と高木がばったり街中で出くわしても、適当に誤魔化してくれと言ってある。
まぁ休日にお互い単独で行動することなんて皆無に等しいので、そもそもそんな心配は要らないだろうが。
 
高木は高木で例の気になる娘と順調に親密になれているようで、この件とはもう関わりたくは無いそうだから利害は一致している。
俺と高木の友人関係については、以前と変わらぬまま良好。
 
結果からいうと、他人の立場から嫁とメールをするというのは物凄く新鮮で、そして刺激的だった。
メール交換を繰り返す内に、自分がまるで本当に高木になったかのように感じる時もあり、こっちの「また会いたい」という誘いに対し、嫁が拒否をすると嫁の相手(すなわち俺のことだが)に対して凄まじい嫉妬を覚え、嫁をやっきになって口説こうと熱くもなる。
要はまるで付き合う前の片思い状態を思い出す。
 
その逆に嫁が高木(本物)を褒めるような事があれば、高木の役になりきっている俺は、俺自身に対して寝取ってやったと優越感も抱くこともあるし、さらには本来の俺の立場としては、嫁を取り戻したいという強い思いに駆られ、それがまるで恋愛していた頃のように、嫁への気持ちを募らせることになる。
自分で書いてて分裂病というか、サイコホラーな感じがするが、別にそんな危うい精神状態では無いということだけは一応きちんと記しておきたい。
 
要するに、この遊びに真剣にのめり込んでいたということ。
他人の立場で嫁を口説くというのは、まさに自作自演だが、本当に楽しかった。
実際嫁を抱かせることに比べると、リスクは無いと言ってもいいし、色々な興奮を楽しめる。
でもそれももう終わりにしようと思ってる。
 
それにはいくつか理由があって、まず一つは嫁が思っていた以上に高木を男性として気に入っていたことがわかったから。
その他には、前述した通り、自分も少々のめり込みすぎた部分があるので、そろそろ自制を利かさないと不味い、と思い始めたから。
 
最初はせいぜい2~3往復くらいの他愛の無いメールだった。
最初から「やっぱりまた会いたい」などと送って引かれては元も子もない。
と言いつつも、初めのころに、実際試すつもりで一度そのようなメールを送ったが、嫁ははっきりと断ってくれた。
とはいえ以前もそんな感じの対応だったのに、結局顔を合わしてしまうと、最後までしてしまっているので、嫁の拒絶は決して見せ掛けだけ、とまでは言わないものの、そこまで絶対的なものではないのだろう。
なにより他の男の立場から嫁とメールをするという状況は、特に突っ込んだ会話じゃなくとも、とても刺激的で面白かった。色々と本音も聞けたし。
 
その内容の多くは、やはり共通の話題になりやすい俺に関することで、最初は家と会社での違いなんかを冗談交じりに言い合った。
当たり前だが嫁は俺(偽高木)に対して好意的な意見(というかぶっちゃけノロケ)を送ってくれてたし、それが照れくさい俺(偽高木)は、俺自身を腐すような返信をすると、少し怒ったような文面が届いたりもした。
素直に嬉しかった。
 
前にも書いたと思うが、嫁は長々とメールをするのが好きじゃない。
しかしその辺りも、メール交換を続ける内に大分変化していった。
もしくは、本来はそんなこともなかったのかもしれない。
 
そんな他愛の無いメール交換を続けるうちに、嫁の中でも浮気をした罪悪感が徐々に薄れていったのだろうか。
メールの内容は少しづつ、俺と嫁の夜の生活や、高木との比較に話が及ぶようになっていった。
 
その皮切りが
「旦那さんとはどんなエッチをするんですか?」と送ったメール。
事前に高木から、嫁とはそういった話をしていないということは確認済み。
そもそも嫁は普段からの下ネタは勿論、H中も殆ど喋らない。
そんな嫁が、実はすこしむっつりな一面があるのも興奮した。
上記の質問に対し
「普通だよ。優しいかな」と返してきた直後、
「でも正直物足り無いときもあるかも。なんて」と追加でメールがきた。
正直落胆よりも、興奮のほうが大きかった。
 
そこは是が非でも、詳しく聞きたかったのでしつこく食い下がった。
「どうして?」と何度も繰り返し尋ねると
「ちょっと優しすぎるかな」
 
ちなみに、メールをしている時の状況は、大体俺が書斎(というよりは物置に近い)で仕事をする振りをしながら、嫁はリビングでという形。
いつも俺が書斎に入ってからメールが来るというのが不自然に思われないように、メール交換を始めた初期の頃に
「メールを送っても良い時間教えて?」と送ったところ、
「旦那は大体9時~10時くらいは書斎に篭るから、それくらいなら大丈夫かも。でもなるべく止めようね」と返事を貰ってからこうしてる。
たまに、仕事帰りにネカフェから送ることもある。
 
「京子さんって実はMなんだ?」前から思っていたことを質問。
「そうかもね」
嫁は基本しっかりしてるし、誰に対しても物怖じせずハキハキと意見を言う人間だ。
顔立ちも篠原涼子似で、気の強そうな釣り目と、筋の通った鼻に、いつもキリっと結ばれた口元。
内面的にも外面的にも、あからさまにSっ気がありそうな人間と思われがちだが、俺はなんとなくそうじゃないかと思っていた。
俺もドMなので、たまにお互いの感情のやり取りがチグハグに感じてしまうことも多々ある。
まぁそれでも長年やってこれたのは、それらを超越する他の部分による相性や、情が有り余っているからと思いたい。
別に夫婦とは漫才コンビではない。
勝手な持論だが、S同士のカップルは絶対上手くいかないが(というかそもそもくっつかない気もする)、それに比べれば、M同士は全然可能性があると思っている。
 
「旦那さんもMっぽいよね」
「多分ね」
「それってどうなの?」
「相性的には微妙なのかもね。でもだからって不満とかじゃないよ」
「それでもHでちゃんと満足できてる?」
「うーん。正直に言っていい?引かないでね?」
「なに?」続きを聞くのが少し怖かったが、好奇心がそれに勝った。
「実は○○君(嫁はたまに俺のことを君付けする)でイったことって無いんだ」
激しい劣等感に襲われると同時に、痛いくらいの勃起。
その瞬間は、高木に対して、怒りとも思えるくらいの強い嫉妬を感じた。
しかし同時に、拝んでしまうほどの感謝。
 
もう何年も一緒で、最低でも何百回、もしかしたら千に近い回数で身体を重ねてきたのに、一度も満足させたことが無かった自分に失望するのと同時に、それを他の男に告白する嫁に激しく欲情した。
 
嫁の返信には続きがあった。
「だから高木君とのは余計衝撃的だったな」
溜息をつきながら、若干震える手でメールを続行する。
「俺のどんなところが良かった?」
「やーだ。そんなの言えない」
「お願い。いいじゃん」
「もー。激しいし、すごい硬かった。上手いし。以上。馬鹿」
「何が?」
「うるさい」
「またしたい?」
「もうだめ」
「何で?」
「今でも少し残ってるから。君の感触」
「もっと残したいんだけど」
「それがやなの」
「最近旦那さんとしてるの?」
「してるよ」
「俺の感じがまだ残ってるんだ?」
「あー。うん」
「それで本当に気持ち良いの?」
「別にそれだけが夫婦生活じゃないし」
「不満じゃないんだ」
「当たり前。夫婦っていうのはそういうもんなの」
「性欲的には不満でしょ?自分でやったりとかは?」
「はいはい。おやすみなさい」
 
その返信を見て少し安心した俺は、その日はもうそれでメールを止めようと思った。
でも一つだけアイデアが頭に浮かんで、それを提案した。
 
「これから旦那さんとする時さ、俺のこと考えててよ。目を瞑ってさ。そしたら気持ち良いかもよ?」
最後にそうメールをすると、その日はもう返信がなかった。
 
書斎から出て、嫁を誘おうかどうか迷った。
リビングに行くと、いつもと変わらない嫁がいた。
笑顔で、一緒にアイスを食べようと腕を絡めてきた。
その後は、結局自分からは誘えなかった。
自分から提案しときながら、実際そうされたらと思うと怖くなった。
でもそうなってほしい、そうされたいという二律相反する期待もある。
 
いつも通り、二人で床についた。
しばらく時間が経ち、もう寝たと思った嫁が、俺の身体に手が伸ばしてきた。
無言で俺に愛撫を続け、布団の中で、衣擦れと、嫁の微かな鼻息だけが響いていた。
暗闇の中で、嫁と目が合う。
「いい?」
半身だけ俺の上にのしかかり、俺の脇腹をさすりながら、上目遣いでそう聞いてきた嫁に対し、情けないことに、覚悟が決まらない俺は、返事を逡巡してしまった。
「……疲れてる?」
心配してるのか、ガッカリしてるのか、よくわからない表情の嫁。
俺は覚悟をきめて、嫁を押し倒した。
 
嫁はいつもより興奮している様子で、薄明かりの中でも、潤んだ瞳に紅潮した頬、そして何より興奮を抑えきれないといった様子の鼻息がありありとわかった。
下着を脱がすと、うっすらと下着の股の部分に糸が引いていた。
 
正上位で挿入すると、しばらくはいつも通りだった。
嫁はいつも、俺のことをじっと凝視するように見つめながらセックスをする。
そうやって見つめあいながら、キスをしながら正上位、というのが自然に多くなるパターン。
その時も初めはそうだった。
しかし数分ほど経つと、嫁の顔には、どう表現していいかわからない表情が浮かび出し始めた。悲しそうな、辛そうな、申し訳無さそうな、そんな表情。
やがて嫁はそっと目を閉じた。
 
それから少しづつ、嫁の様子が明らかに変わっていった。
歯を食いしばるように口を開けて、喉の奥で声を我慢するかのように辛そうな顔を浮かべた。
膣内も心なしかぎゅっと俺を締め付けた。
その瞬間嫁は自分でも困惑したように目を開けたが、しばらく潤んだ瞳で俺を見つめ逡巡していると、また辛そうに口を結び、目を閉じた。
 
さらには俺に気づかれないようにやっていたつもりだろうが、嫁は時折自分から物足りなさそうに、腰を下から押し付けてきたりもしていた。
膣内は相変わらずぎゅうぎゅうに締めつけてきて、俺の背中に回った手や足も、強く俺を引きつけて、また今まで聞いたことが無いような
「あっあっあっあっあっ!」と切なく、そしてリズムカルな喘ぎ声を上げだした。
 
そしてついにはセックス中に、初めて嫁が「いやぁ」とか「だめぇ」と喘いだ。
あんな風にセックス中に、明らかに無意識な感じで出たのは多分初めて聞いたと思う。
少なくとも、あんなに連呼したのは初めて。
それも、心底気持ちよさそうな、でも本当に何かを嫌がってるような声だった。
 
目を瞑ったままの嫁に唇を重ねようとすると、触れた瞬間、嫁は嫌がるように首を横に振った。
そして嫁は、俺の後頭部に手を当てて引き寄せた思ったら、耳元で
「……もっと」と呟いた。
 
俺は無我夢中で腰を振り出した。
その時もう一度キスを求めたら、今度は応じてくれた。
それどころか、これも初めてじゃないかってくらいの激しいディープキスだった。
下品とも思えるくらい、嫁の舌は俺の口腔を激しくまさぐってきた。
その間、嫁はずっと、頑なまでに瞼を閉じていた。
たまに空けても、すぐに気まずそうに俺から目を逸らし、そして閉じる。
その繰り返し。
 
嫁のその明らかに不自然な挙動に、俺は激しく興奮していた。
俺に抱かれながらも、他の男を頭に思い浮かべ、こともあろうかそれで普段より興奮している嫁が、愛おしくてたまらなかった。
もう何年も付き合い、さらには結婚して数年経つ嫁に対して今更「俺の女にしたい」と、激しく欲情した。
 
ただ流石にショックだったのは、生で挿入していたのだが、俺がイキそうなのを伝えると、
嫁は俺の胸を手で押しながら、すすすっと腰を引いて、外で出すのを言外に要求してきたことだ。
 
俺が自分で手でしごき、嫁のお腹に射精している様子を、嫁は額に手の甲をあて、肩を上下させて呼吸を整えながら、悲しそうな目で眺めていた。
悲しそうというよりは、つまらなさそうと言ったほうが近いかも。
玩具を取り上げられた子供みたいだった。
 
片付けを終え、一息つくと、嫁はいつも通りふっと微笑み、無言で唇を重ねてきて、
「すごかった」と、照れくさそうに口にした後、目を逸らしながら
「愛してる」と囁いてきた。
その晩は、その後もお互いの身体を冗談っぽく突っついたり、愛情を伝え合いながら寝た。
 
次の日、嫁の様子はいつもと変わらなかった。
俺より早く起きて、朝飯と弁当を作り、笑顔で送り出してくれた。
しかし仕事から帰りPCを開くと、偽高木フリーメールに、嫁からメールが来ていた。
嫁からメールが来たのは初めてだった。
送られていたのは昼間だった。
 
「今お仕事中だよね?てどうせ見てないか。見てたらサボってるって事だもんね。まぁすぐ返してくれたら嬉しいけど。そう言えば前言ってた女の子とはどうなったの?」
「サボってなかったんで、今返信。特に進展無いよ」と返信。実際今でも、まだ友達以上恋人未満らしい。
「そっか。えらいえらい」
「何で?」
その日は返信が無かった。
次の日も返信は無く、俺から
「もしかして会いたい?」と送ると、やはりまた返信は無かった。
それから2~3日後、嫁からメール。
「わかんない。でもそうなのかも」
 
怒りや失望ではなく、興奮する自分に危機感を覚えた。
でもその時点ではもう少しだけ、もう少しだけと好奇心を押さえ切れなかった。
嫁の本心が知りたかった。
 
「会おうか?」
「だめだよ」
「俺のこと忘れられないんでしょ?」
「そうかもだけど。でもだめ」
「正直になったほうが良いんじゃない?溜め込むのよくないと思うよ」
 
そこからまた二日ほど間が置いて
「正直ね、最近、君のことばかり考えてる」とメールが来た。
その間も、俺と嫁は身体を重ねていた。
しかし嫁はやはり目を瞑り、そしてゴムの着用をお願いしてきていた。
その二日間。嫁は何を考えていたんだろうか。
 
「会いたい?」
「だめ」
「嫌?」
「嫌とかじゃない」
「もし会ったらどうしたいの?」
「君って意地悪だね」
「意地悪されるの好きだろ?」
俺にSっ気は全く無いが、メールをしている時は軽く別人格になっているので、これくらいの言葉攻め(という程でもないんだろうが)は出来た。
「そうかも」と返信。
その直後、嫁から追加のメール。
「やっぱり君が忘れられない。してほしいって思っちゃう」
頭がグラグラした。
偽高木としては歓喜で、本来の俺としては嫉妬で、嫁が好きで好きでおかしくなりそうだった。
もうおかしくなってるのかもしれない。
 
「正直に言って。オナニーってしたことある?」
「ある」
「最近は?」
「してる」
「どんな時?」
返信に時間がかかった。
「昼間とか。あと…………旦那とした後とか」
「なんで?物足りないから?」
「そんな風に言わないで」
「でもそうなんでしょ?それで自分で処理するんだ?どうやって?」
「どうやってって言われても。わかんないけど普通だよ」
「どこで?」
「昼間は寝室とか。した後は旦那が寝た後トイレとか行って」
「何考えてるの?」
「何でわかってるのに聞くの?そういう意地悪しないで」
「聞いてほしいんだろ?何考えてオナニーしてんの?」
「君のこと」
「ちゃんと言えって」
「君とのセックス思い出してしてる。あと君のメール見ながらとか」
「それで満足出来るんだ?」
「うん」
「やばいね」
「うん。本当最近やばい。終わってベッド戻る時とか本当ごめんって思う」
「旦那さんに?」
「うん」
「今もしてるんじゃない?」
「してないよ」
「じゃあ濡れてる」
「わかんない」
「触ってみて」
「やだ」
「本当のこと言って」
「やだ」
「俺のちんこ想像してみてよ」
「絶対やだ」
「次は俺と生でするとこ想像してオナニーしてみてよ。俺に生ちんこガンガン突かれるの」
 
そこで、リビングの扉が開く音が聞こえ、嫁がスリッパを鳴らして廊下を歩く音がした。
嫁はトイレに入っていったようだった。
本当にトイレにいっただけかもしれない。
それでも俺は扉の前に聞き耳を立てに行った。
中からは、スリッパが地面を擦る音と、「……っん……くぅ」と
嫁の辛そうな声が、ほんの微かに聞こえてきた。
 
俺はそこでどう表現していいかわからない感情に襲われた。
やはり怒りや失望じゃない。
初めて女の子を好きになった時のような、そして初めて射精を経験した時のようなむず痒くて、でもどうしたらいいかわからず、ただ股間を布団に押し付けていた頃のような感覚を思い出した。
 
やがて水が流れる音。
しかしそれと同時に、「はぁ……」とまるで男が射精した時のような声が漏れてきたのを聞き逃さなかった。
またこっそり部屋に戻ると、しばらくすると、
「もうやだ。君が欲しい。馬鹿。もう最悪。どうしよう。やっぱり会うのはやめよ。絶対やばい」
と返信がきた。
 
その晩、俺は激しく嫁を求めた。
俺が忘れさせてやると本気で頑張った。
嫁も激しく喘いでいた。
演技とは思えなかった。
何度も激しく身体を痙攣させていた。
その様子を、不思議と冷静に、ああこれが本当にイッてる嫁なのかと、観察することが出来た。
でもやはり嫁は殆ど目を瞑っていて、俺とは目を合わそうとしてくれなかった。
というよりは、必死で俺のことを見ようとするものの、やはり気まずさに耐え切れず、やがて逸らしてしまうといった感じ。
キスも全然乗り気じゃなく、露骨ではないものの、あまりしたくなさそうな感じだった。
でも中出しはOKだった。
嫁の本音がますますわからなくなった。
 
後で確認すると、その晩に嫁からメールが来ていた。
俺が寝た後に送ったのだろう。
「ずっと君のこと考えてた」
俺は流石に焦りを感じ始めたが、どう幕を下ろせばいいかわからず、またとても自制が利かないほど興奮していたので、高木モードに入りこんだまま続行してしまった。
 
「何を?」
「君に抱かれたいって。最悪だよね」
「旦那さんのこと嫌いになったの?」
「そんなわけない」
「今の生活不満?」
「違う」
「でも俺と会いたい?」
「君って本当意地悪」
「京子さんから会いたいって言ってくれたら会ってあげるよ」
「会うのはもう絶対駄目。本当もうやばいから」
「何が?」
「君とのこと」
「本気になりそう?」
「てゆうか、前からタイプだなって思ってたし」
「いつから?最初から?」
「ごめんね。もう本当やめよ。あたし本当馬鹿だなって思う。
 君とするのすっごい気持ち良いし、君のことも好きかもだけど、
 でももうこれ以上はもう無理だよ。
 もう○○君裏切りたくない。ごめんなさい」
 
頃合かと思い、最後のつもりでメールを送った。
ちゃっかり自分の本音とフォローも入れて。
「わかった。苦しませてごめん。
 でも浮気なんて、誰でもしちゃうもんなんだから
 そこまで背負わなくてもいいと思うよ。
 ただ旦那さんは、今のところ絶対してないから
 それは安心していい。
 これからもしないと思うよ。
 あの人、京子さん以外眼中ないから」
 
その後、嫁は涙目になっていた。
一応追求したらTVを観て泣いたとか言っていたが、多分嘘だろう。
高木との関係を清算したのが辛かったのか、それとも俺への罪悪感によるものか。
 
それからそのまま返信は無く、そして例の大震災が起きた。
以前報告したとおり、俺や嫁、高木を含め、幸運にも被災に会うことは無かった。
しかし当然俺もだが、嫁は未曾有の震災に大きなショックを受けており、地震関連のニュースを見る度に目に涙を浮かべている。
 
震災直後は、お互いそんな気になれなくて、しばらくは夜の生活そのものが無かった。
しかし最近は、高木に抱かせる以前のような、まったりとしてセックスに戻っている。
俺の目を覗き込み、嫁からキスをねだってくる。
 
おそらく嫁は、いわゆるラリった状態だったのが、大震災のショックで、現実に引き戻されたのだろうか。
だからといって、勿論今回の地震が起こって良かったなどと微塵も思えるわけもない。
とても複雑な心境で、今を過ごしている。
 
本来は元彼の話なんかも聞き出したいから始めたのに、全く聞けずじまいだったので
いずれ落ち着いたら、それだけ聞けたらなと思ってます。
 
俺と嫁の関係は、少なくとも表面的には何の問題も見えないまま、以前と同じような円満な夫婦生活を送っていた。
いつも最初に同じようなことを書いている気もするが、実際そうなのだから仕方ない。
一緒にTV番組に突っ込みを入れあって笑ったり、週末も大体嫁が計画して遠出デートをする。
夜の方も最低週イチ。
自分で言うのもなんだが、理想の夫婦といっても過言では無いと思っている。
 
一方高木の方も、前回の報告直後に例の子と無事付き合い始めていた。
ただ後述する理由で、現在ではもう別れる寸前らしい。
付き合った直後に飲みに行ったら
「京子さんのが全然羨ましいですけどね」
なんて冗談交じりに言われて、少しは優越感に浸ったり。
 
偽高木メールについては、送ってはいたんだけれど、それはもう完全にシカトされていた。
別に「会いたい」とかそんなメールじゃなくて、普通に世間話とかなのに、それももう一ヶ月以上完全に相手にされなくなった。
流石にもう無理かと思って送るのを一度やめた。
 
ただ嫁が俺との性生活に満足していないということは懸念事項だったからその部分に対しては正攻法で、ちゃんと正面から話し合ってみることにした。
嫁が性的に不満を持っているというのは、普通の夫なら屈辱を感じる人が多いのかもしれないが、どうも俺には結構な被虐嗜好があるようで、その状況すら興奮出来た。
ただそれは俺自身の話であって、嫁が結婚生活の一部に不満を持っているという事実は、やはり申し訳ないと思うので、そこについてはなんとか解消したいと思った。
とある事情により離婚の心配はしていないが、かといって嫁の気持ちをないがしろにするなんて事はもっての外だと考えている。
 
話をするきっかけとして清水さんという、最近離婚した同僚を利用させてもらった。
 
「清水さんって憶えてる?」
「んー、なんとなく」
「あの人離婚しちゃってさ」
「えーそうなんだ。そっか」
 
おそらくは本当に記憶の片隅にいるかどうかくらいの清水さんの離婚に、思った以上に気落ちした様子の嫁の表情。
気のせいかもしれないが、高木との件以来、嫁は離婚とか浮気といった言葉に少し敏感となっている気がする。
そういった相談を受ける法律のTV番組なんかは、以前も別に積極的に見るわけではなかったが、たまたま映ってたら、なんとはなしにそのまま観る、といった感じだったのに、今ではさっさとチャンネルを変えて観ようとしない。
浮気がテーマのドラマや映画も同様。
まぁそれはただの考えすぎなのかもしれない。
 
「なんかすごい下世話な話なんだけど」
「うん」
「やっぱり早い段階で夜とか無かったみたいでさ」
これは俺が勝手に作った。清水さんには申し訳ないと心の中で謝罪。
「そうなんだ」
「こないだ飲みに行った時にさ、それも原因の一つだったんじゃないかって凹んでた」
「そっかぁ。まぁ色々あるよね。しょうがないよ」
覚悟はしてたけど、少し気まずい空気が流れた。
「あのさ、こんなの改めて聞くのあれなんだけど」
「なになに?」
「京子は不満じゃない?」
「え?」
「ああだから、その、夜のとか。まぁそれに限らず、他にも色々とさ」
「え、あ、ああ。ないない。ないよ。あたしはない。ないよ」
少し慌てた様子で、胸の前で小さく両手を振る嫁。
本音を知っているから、それが嘘であるのは明白だったんだけど、まぁ俺への気遣いなんだろうと好意的に解釈。
 
「いや案外付き合い長いとさ、そういうのって言いづらいこともあるじゃん?」
「うんうん」
「でもほら。これからもさ、ずっと、その、二人でうまくやっていきたいしさ」
「うん。だね」
「ちゃんと話し合って解決できるならさ、しといた方がいいと思ってさ」
「あー、うん。本当そうだね。でもそんなの本当ないよ。あたしは。うん。全然大丈夫」
その後もわりとしつこく聞いたんだけど、結局本音を言ってくれることはなかった。
「これからもよろしくね」とニコニコモジモジしながら言われただけ。
 
相性なんかに問題があろうと、ちゃんと話し合えば、色々と多少は良くなると思ったんだけど、嫁は罪悪感からか、それとも倫理観からなのか、とにかく頑なに俺で満足してると言い張ってしまう。
夫としているのに、欲求不満になっているなどと、本人に向かって意地でも認めたくないのかもしれない。
それは嫁の優しさなんだろうけど。
かといって、俺から「知ってるんだぞ!」なんて問い詰めることも出来ない。
 
その日から嫁は、セックス中に少し演技をするようになってしまった。
わざとらしいとまではいかない。
そう言われてみれば、いつもより少し声が大きいかなとかその程度。
(これについては気のせいではなく、後述の部分で確認が取れている)
かといって、それで萎えたりはしない。
むしろどちらかといえば、そんな嫁の姿に興奮してしまう。
でも嫁に対して申し訳ないなという気持ちの方が、徐々に強くなってきてしまった。
 
そんな中、一ヶ月ぶりくらいに嫁から偽高木にメールが来た。
「勝手でごめんなさい。相談したい事があるんだけどいい?」
内容を聞くと、やはり俺のことだった。
ここぞとばかりに嫁の本音を聞きだす事に集中。
「旦那が自分で満足してないんじゃないかって悩んでるんだけど、男の人ってそんなの気にするの?」
「そりゃするんじゃない?京子さんは?」
「別に。本当に気にしてないよ」
「でも満足出来ないんでしょ?」
「それはそうかもだけど。でもそれでどうこうってわけじゃないし」
「京子さんはどうしたいの?」
「そんな事で旦那が悩んでるのはやだ。あたしの責任でもあるし」
「やっぱり俺としたい?」
「今はそういう話やめよ。ごめんね。あたし勝手だよね。でもこんなの誰にも相談出来なくて」
「じゃあそれに答えたらちゃんと相談にのってあげる」
「何が?」
「また俺としたい?」
「だからもうしないって」
「したいかしたくないかで。実際するしないは関係なくて」
「やだ」
「したくないってこと?」
「何で意地悪言うの?」
「別にいいじゃんメールでくらい。正直に言えば」
「駄目だよ」
「したいってことでOK?」
「勝手にすれば」
「じゃあ相談乗らないよ?」
「そんなのわかんない。でも気持ちよかった」
 
本気で相談に乗ってもらいたがってる嫁には申し訳なかったが、もう少しこの問答を続けたかった。
「何が良かったの?」
しかしこれが良くなかったのか
「もういいです」とだけ返信があり、そこからまた何も無いまま数日経った。
俺(偽高木)が謝ると
「そういうのもうやめよ?お互い良くないよ」と返信。
 
そこからは真面目に相談。
相談というか間接的な夫婦の会話というか。
 
「京子さんはどうしたいの?」
「旦那の悩みを解消したい」
「じゃあちゃんと本音で話しあうのが一番だと思うんだけど」
「本当は満足出来て無い、なんてあの人に言えないよ」
「なんで?」
「なんでって、言えるわけないじゃんそんなの。大切な人にそんなの言えないよ」
「これからの夫婦生活が大事ならちゃんと言ったほうがいいと思いますけど」
「そうかな。やっぱり言わなきゃ駄目なのかなぁ」
「そうしないとどうしようもないと思うんだけど。あと京子さんはさ、本当に今のままでもいいの?」
「なにが?」
「もし話し合って色々試してやっぱり満足出来なかったら」
「別に良いよ。あたしは本当問題ない。そこまで重要なことじゃないと思ってるし」
「でもそれで浮気する奥さんとか世の中に一杯いるよ?」
「あたしは別に誰でも良いなんて絶対思わないし」
「それって俺は喜んでもいいところ?」
「知らない。でもあれだね。時間経って落ち着いたから、君とも普通にメールできるようになった」
「シカトされまくったから嫌われたかと思った」
「嫌いになろうと努力はしたよ」
「ひどいなぁ」
「しょうがないじゃん」
「今はどんな感じなの?」
「もうだいぶ落ち着いたよ。代わりに罪悪感でいっぱいだけど」
「前は俺のこと考えちゃったり?」
「ちょっとはね」
「今は割り切った関係とかも出来そうなくらい?」
「それはないない。もう旦那一筋です」
「じゃあ俺は二番くらい?」
「二番も三番もない。旦那だけ」
 
少し質問の路線を変えてみる。
「あと相談の続きなんだけど俺だと満足できたんだよね?」
「まぁそれなりに」
「どこが旦那さんと違った?」
「だからそういうのはやめよって」
「いやでもそこを確認するのって大事じゃない?要は京子さんが満足できればいいわけだし」
「だから別に不満ってわけじゃないよ。それにやり方がどうこうってわけじゃないと思うし」
「一応考えてみてよ」
「やっぱり単純に違う部分があるじゃん」
「どこ?」
「馬鹿」
「そういうのって言った方が男は喜ぶよ。旦那さんも絶対そう。保障する」
「だからって君にメールで言う必要ないじゃん」
「そりゃそうだけど。どう違った?」
「形とか硬さとか。相性とかじゃないの?なんか恥ずかしいんですけど」
「旦那さんは?」
「普通だと思うよ」
「旦那さんよりおっきい?」
「馬鹿。でもそんな変わんないかも。でも何ていうか君のって先っぽの方がすごい膨らんでるよね。硬いし」
「カリのこと?」
「それかな。最初した時ヤバイって思った。うわってなったもん」
「どうやばいの?」
「わかんないよ」
「丁度良いところ当たるって感じ?」
「そうかもね。知らないけど」
「京子さんやらしいね」
「違うし。でもそんなの○○君どうしようもないじゃん」
「腰の動き方とかで違ってくるんじゃない?」
「自分なりに色々試したんだけどなぁ」
「試したって?」
「気にしないで」
「いやそこは正直に言ってくれないとちゃんと相談できないですよ」
「だから上で動いたりとか。わかるでしょ馬鹿」
「駄目だった?」
「うーん…って感じ」
「俺のが今までで一番良かった?」
「というか他の人のあんまり知らないし」
嫁の男性遍歴は是非知りたかったので、是が非でも聞きたかった。
あと今更だけどこのメールのやり取りは、数日かけて行われたもの。
途中で何度か日を跨いでいると思ってください。
 
「俺で何人目?」
「五人かな」
「俺以外は全員彼氏?」
「当たり前でしょ」
「昔の彼氏の話とか聞きたいな」
「なんで?」
「単純に好奇心。あと京子さんの相談のヒントもあるかもしれないし」
「そんな上手い事言って。○○君に絶対秘密なら良いけど」
「約束します。絶対」
「絶対だよ?一人目の人は高二の時だったかな。バイト先の先輩。その時二十歳の人だった」
「大学生とか?」
「うん。その時は大人っぽく見えて格好良かったんだけどね」
「付き合うきっかけは?」
「向こうから告白されて」
「京子さん昔からモテてたんだろうね」
「全然そんな事ないよ」
「最初は彼氏の部屋とか?」
「そうだね」
「憶えてる?」
「とにかく痛かった。早く終わって欲しかった」
「その元彼とは良い感じだったの?」
「わかんない。今思うと恋に恋してって感じだったのかも。高校卒業する前に別れたよ」
「なんで?」
「なんでだろ。普通に別れたよ」
「次は?」
「大学の先輩。2回生の時。優しそうな人だったから良いなって思ったんだけどね」
「駄目だったんだ?」
「その時は恋愛向いてないのかなって思った」
「次は?」
「会社の先輩。多分高木君は面識ないと思うけど」
「阿部先輩でしたっけ?」
「知ってるの?」
「いや。旦那さんがそうかもって以前言ってたんで」
「やっぱりわかってたんだ。なんか自己嫌悪だなぁ」
「何で嘘ついたんですか?」
「なんとなく。あと後ろめたいこともちょっとあったから」
 
後ろめたいことという言葉に、色んな想像をして一瞬胸が痛くなる。
少し不安になりながらも、質問を続行した。
そもそも阿部先輩とのことが聞きたくて、このメールを始めたので少々不自然だろうが、強引に詳細を聞いていった。
 
「付き合うきっかけは?」
「一緒に仕事しててすっごい尊敬できるって思ったから」
「好きだったんだ?」
「そりゃまぁ付き合ってたんだし」
「歴代で何位?」
「そんなのわかんないよ。ていうか今の人が一番でそれ以外はないって感じ」
「元彼さんとはH満足出来てたの?」
「あー、うん。そう言えばそうかも」
「じゃあ例えば旦那さんとどう違った?」
「えーわかんない。でもこんな風に思ったことなかった」
「こんな風って?」
「だからその、イケないなぁとか」
「旦那さんとしてる時そんな事考えてるの?」
「別に早く終わって欲しいとかじゃないよ?でもなんだろ。そうかも」
「俺としてる時はどうだった?」
「えー。またそういう事聞く」
「今後の参考にさせてよ。相談乗るお礼のアンケートってことで」
「うー。なんかずっと頭真っ白で怖かった。声とか変じゃなかった?」
「すごい可愛かったよ。旦那さんともあんな感じ?」
「違うと思う」
「元彼さんとは?」
「普通」
「普通って?」
「普通に良かったってこと」
「じゃあ順番的には俺元彼旦那さんって感じ?」
「別に良いんじゃない?どうでもいいよそんなの」
「じゃあ元彼さんと旦那さんって何が違う?」
「わかんない。別に一緒だと思う。ただ最近あたしが思うのは、○○君とはリラックスしすぎなのかもって」
「倦怠期とは違うの?」
「違うと思う。そういう時期もあったけど、今はそういうのとは違う」
「じゃあ変わったことすれば?ソフトSMとか」
「何それ?」
「タオルで目隠ししたり手を縛ったり」
「やだ」
「なんで?」
「なんかやらしい」
「何で別れたの?」
「ふられちゃったんだ」
「浮気されたの?」
「それはわかんない。でもその時は『あっそう。じゃあさよなら』って感じ。その後一人でずっと泣いちゃったけど」
「それから旦那さんと付き合ったんだ」
「そうなるね」
「旦那さんに後ろめたくて嘘ついたっていうのは?」
ここで嫁の返信が一旦止まった。
わざわざここには書いてないけど、日を跨ぐ時は
「また明日ね。おやすみ」みたいなメールがあったのだがそれも無し。
そして次の日。
「本当はね、最初は好きで付き合って無かったんだ」
「旦那さんのこと?」
「うん。正直元彼へのあてつけだった。誰でも良いってわけじゃなかったけど」
 
流石にこの事実は堪えた。
単純に凹んだ。
興奮なんかしない。
頭や肩に重りをつけられたみたいになった。
それでもなんとかやり取りを続けるうちに、やはり聞いて良かったと思い直せた。
 
「今でもずっと上手くいってるんじゃ?」
「だね。結果的にはあの人と結婚出来て良かったって本当に心から思ってるよ」
「でも最初はそうでもなかったんだ?」
「最初の半年くらいは元彼の事ずっとひきずってた。心の中でずっと○○君と元彼を比べてたりしてた。
それでね、半年くらいにその元彼に誘われたんだ」
「旦那さんと付き合って半年ってこと?」
「そう。それで最悪だけど、あたし凄い嬉しくてね。もうやり直すつもりだったの。
○○君と付き合ってる間も本当はずっとそう考えてた。よりを戻したいって」
「それで浮気しちゃったとか?」
「ううん。結局会わなかった」
「なんで?」
「会う直前だったんだけど、なんか急に涙がぶわって出てきて、
○○君のこと裏切れないって思って引き返した」
「その時旦那さんへの気持ちに気づいたって感じ?」
「そうかも」
「浮気してないんだったら別に嘘ついてまで隠さなくても」
「でも最初のころはずっと元彼のこと考えてたし」
「でもその後引き返したんでしょ?」
「そうだけど。でもやっぱり悪いなって」
「それから元彼さんとは?」
「考えることは無くなったしよ。○○君のことしか考えなくなった。それでも何回か誘われたけどね」
「それでも会ってない?」
「うん。ちゃんと断ってた。○○君が一番大事だからって。結婚してからは連絡先もわからないから音信不通」
ここまで聞いて、胸を撫で下ろした。
 
「やっぱり隠さなくても良かったと思うんだけどな」
「うーん。後ろめたい部分はあったからね」
「今回の相談もそうだけど、もっと旦那さん信頼して本音で話し合ったほうがいいんじゃない?」
「ずばり言うね。そうだね。でも中々それが出来ないんだ。○○君には。今までの彼氏には
自分でも口煩いと思うくらいズケズケ何でも言ってたんだけどな」
「なんで?好きだから?」
「○○君に対しては何かもう好きとかそういう感覚じゃないなぁ。
とにかく大事って感じ。大切な人。君も結婚したらわかると思うよ」
少し照れくさくなった俺は、浮気されてる夫はATMだという表現をよく見かけるので、
「生活費稼いできてくれるしね」なんて自虐的なメールを送った。
「そういう意味じゃない。もし○○君が仕事に疲れたんなら代わりにあたしが働くの全然OKだし」
偽高木に対するメールで、絵文字や顔文字が一切使われてなかったのはこの返信だけ。
以前にも嫁には、直接そういうことを言われたことがある。
 
「でもHの相性は良くないんだ」
「だからあたしはどうでもいいんだけどね。でも向こうが気にしてるから」
「でも欲求不満になっちゃってるんでしょ?」
「なってない」
「オナニーしてるんでしょ?」
「してません」
「旦那さんと終わった後自分で処理してるって言ってたじゃん」
「嘘だし」
してたのは前回書いた通り、俺がこの耳で確認したから嘘というのが嘘。
夫で満足出来てないことを恥じているんだろうか。
 
そして気になってたことを聞いた。
「もしかして旦那さんとしてる時演技とかしてる?」
「してない」
「本当は?」
「ちょっとだけ。でも皆してると思うよ」
「いつから?」
「いつからっていうか、いつもといえばいつもだけど」
「付き合ったころからってこと?」
「どうだろね。でも友達とかと話しててもよっぽど相性良いとか以外はそんな感じだって皆言ってるよ」
最近のことだけかと思っていたので、ここで不意打ちでショックを受けた。
 
「男ってそういうの案外わかるもんだから止めたほうがいいよ」
「そうなの?でも自分で自分を盛り上げるって意味もあるよ?男の人もそうじゃないの?」
「ああそれはあるかもね。もしかして俺の時にもしてた?」
「だから相性良いのは以外って言ったじゃん」
「俺とは相性良かったんだ?」
「別に」
「すごい声出てたもんね」
「知らない」
 
これ以上やるとまたメールが途絶えてしまいそうだったので、話題を元に戻した。
 
「とにかく旦那さんとは本音でぶつかりなよ。あとしてる最中にやらしい言葉とか言ったほうがいいよ」
「やだよ恥ずかしい。○○君はそんな変態さんじゃないし」
「変態じゃなくても好きだよ。元彼には言わされてたんじゃないの?」
「だから嫌なの。君もそういうの好きなの?」
「男は大体好きだって」
 
最後に少し雑談。
 
「それ以外には夫婦生活で問題ってあるの?」
「自分でもびっくりするくらい無い。結婚前は結婚生活ってもっと色々大変だと思ってた」
「お子さんは?」
「どうだろね。出来たら出来たで嬉しいんだろうな。でも今はまだそんな気分にはなれないかな」
「なんで?」
「君のせい」
「どういうこと?」
「別に。気にしないで」
「浮気しちゃった罪悪感がまだ残ってるってこと?」
「まぁそんな感じ。こんなふわふわしたまま子供作れないって感じだった。今はもう大分落ち着いたけど」
「結婚生活は幸せ?」
「あの人と一緒に笑ってると幸せってこういうことなんだろうなってしみじみ思うよ」
 
そして最後のやりとり。
嫁の方からメール。
「男同士でそういう話ってしないの?」
「幸せとは言ってますよ」
「本当に?」
「本当ですって」
「そっか。やらしい話とかは?こういうのが好きとか」
「俺は下着は黒が好きですね」
「いや聞いてないし。どうでもいいし。旦那のだって」
「直接聞けばいいじゃないですか」
「君も本当に大切な人出来たらわかるよ。そんなの聞けないし、もし好みと違っても正直に言えないもんなの」
「別にそういう話はしたことないですね」
「今度聞いたら教えてね」
 
これくらいで嫁の相談は一旦終わった。
最後に嫁からお礼のメールが来て。それ以降連絡はない。
上記のやりとりは、G.W直前くらいまでのもの。
 
それから一度試すつもりで、嫁に「今度久しぶりに高木呼ぼうかな」なんて言ってみたが、
「ああ、そう言えば最近見てないね。いいんじゃない?」と何の動揺もなくさらっと言った嫁の姿を見て、もう大丈夫なのかなと安心した。
その後
「それよりさ。今晩大丈夫?」と照れた様子で求めてくる嫁は、今までで一番可愛かった。
高木に抱かれて以降、やはり女として魅力が上がった気がする。
上がったというよりは、取り戻したと言った方がいいのかもしれない。
俺の見方が変わったというのもあるんだろう。
可愛いし、綺麗だし、とにかく片思いのころに戻った感じ。
 
ちなみそれ以降も、Hの内容が変わったりはない。
最中にHな言葉喋ったりはして欲しいと言えばして欲しいのだが、素の自分は完全にドMなので、そういうのを引き出すのが苦手だし、むしろ苦痛でもある。
きっと嫁もそうなんだと思う。
昔H中に喋るのが嫌って言ってたけど、本当はそういうのを言わさせてほしいんじゃないかって。
 
そして現在の話になる。
俺は結構前(それこそ1年前ほど)から高木から転職の相談を受けていた。
転職というよりは、今の仕事を辞めて、実家の自営業を継ぐかどうかという話。
今年の春にはそれを決意したみたいで、初夏には辞めるという話を会社ともつけたみたい。
高木の実家はかなり遠いから、これもこのプレイを始める上での保険の一つといえば一つだった。
(まぁこんな不確定要素の強いものは、サブのサブくらいの保険だったけど)
だから最後にもう一度だけ、嫁を抱いて欲しいと提案したら、喜んで承諾してくれた。
予定日は今週の土曜のつもり。
最後は出来れば覗いてみたいと思ってる。

カテゴリー: 全部のエッチな体験談投稿一覧, 厳選コピペエッチな体験談集, 妻の過去・人妻の浮気・知り合いの人妻体験談, 寝取り・寝取られ・憧れの人がヤラれる体験談, 盗撮・覗き・盗み聞き体験談   タグ: , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。